優しさで焼き上げる。『A BAKES』のお菓子が贈る楽しい時間

A BAKESのお菓子は、どれも優しい味がします。

しっとり柔らかな食感に、ふわりと香るバター、そして、飾ることのない素材そのものの味わい。ひと口のなかに、幸せがぎゅっと詰まっています。

毎週日曜日、新町商店街のレンタルスペース『アーキテンポ』に出店。A BAKESのカウンターには、ケーキやスコーン、マフィンが並びます。店主の足立 あいさん(以下、あいさん)がお菓子づくりに込めた愛情やこだわりについてお聞きしました。

美味しさの秘密は、優しさにある

ーー:インタビューに際して、A BAKES(エー・ベークス)さんのお菓子をいくつかいただきました。印象的だったのは、食べたあとの重たさを感じないこと。どのような秘密があるのでしょうか。

うちでは国産のきび砂糖、ブラウンシュガー、それに、北海道のビート糖を使っています。白砂糖やグラニュー糖を使ったケーキを食べていると、最初はいいんですけど、あとからしんどくなるんですよ。それがどうも苦手で。「何でだろう?」と考えたときに、砂糖に秘密があるんじゃないかなって。自分のお菓子に使う砂糖を今のものに変えてみたら、食べるのがすごく楽になったんです。

看板メニューは、NYチーズケーキ(700円)。まず驚くのはその大きさ。丸皿にデンッと乗っています。最初は食べきれるかな?と思いきや、ペロリといただけちゃう。自家製サワーチェリーソースがクリーミーな口当たりにマッチします。
かぼちゃ&クリームチーズマフィン(450円)。ひと目見た瞬間、ワクワクするフォルム。まるで、「食べて!」って言ってくれているみたい。オーブントースターで焼き直せば、外側はサクッ、内側はしっとり、素材の優しさが口いっぱいに広がります。
福知山産の無添加ブルーベリースコーン(350円)。ザクザクッとした食感が楽しい。でも、内側はほっこりとしています。朝食に食べたい。バターの香りが香ばしく、食欲をそそります。

ーー:素材にこだわりがあるんですね。

素材は季節によって分量を変えています。例えば、同じ種類のケーキでも、冬の場合は深みやコクを増やしたり、夏はちょっとあっさりめにしてみたり。うちのお菓子は甘さをなるべく控えているので、素材の味を感じてもらいやすいように、天候や気候によって材料の配合を変えています。

あとは、完璧にこだわりすぎないのもこだわりですね。なるべくオーガニックなものや、無駄な添加物が入っていないもの、福知山産のものを使っていますが、それらに固執はしていません。どのような食材でも、美味しいものを使うことが心にも、体にもいいなと思っています。

アメリカンベーキングに魅せられて

ーー:あいさんがお菓子づくりを始めたきっかけを教えていただけますか。

家族全員がお料理やお菓子に関心のある環境で育ちました。その流れのなかで私も食に関する道に進みたいと思うようになって。調理師専門学校を卒業してからはカフェや飲食店で働いていたのですが、そのなかで出会ったのが『アメリカンベーキング』でした。

ーー:アメリカのお菓子といえば、パイ、マフィン、スコーン、シナモンロールを思い浮かべます。あいさんはどのようなところに惹かれたのでしょうか。

シンプルなところですね。素材の味がダイレクトに表現されるお菓子だと思います。そのぶん、焼くのが難しいんですけど(笑)。あとは、野菜を使っているところも好きです。アメリカンベーキングのレシピブックを開いて、初めて焼いてみたのが『キャロットケーキ』。A BAKESでも提供していますが、思い入れのあるお菓子のひとつです。

これまでいろんな国々を訪れ、美味しい料理やお菓子を食べ歩いてきました。なかでも印象に残っているのは、ニュージーランドにファームステイしていたときのこと。ホストマザーが焼いてくれた、アップルパイの優しい味を今でも覚えています。シンプルなんだけれど、だからこそ、作り手の想いが感じられる。そんなお菓子をA BAKESでも提供していきたいですね。

お菓子を食べる時間を楽しんでもらいたい

ーー:2015年にA BAKESを開業して約4年。最初はご実家の軒先で、現在はアーキテンポで『A BAKES & A COFFEE』として出店していますよね。今後、自分のお店を持つなら、どのような空間にしたいですか。

いい意味で適当な感じがいいですね。同じお客さんでも、その時の気分で選ぶ席や目的が変わってくると思うんですよ。店員さんと話したいと思うときもあれば、お菓子を食べて1人になりたいときもある。その時々のお客さんの気持ちに応えられるような空間ができたらいいなって思います。

ーー:最後に、あいさんはお菓子づくりのどのようなところが好きですか。

季節や材料の配合によって、味わいが変わるのがおもしろいですね。お菓子も生きているんだなって感じます。あと、仕事としてお菓子を焼くようになってからは、お客さんに喜んでもらえるのがやりがいですね。楽しい時間をすごしてもらえたんやなって。

ーー:美味しいだけではなく、楽しんでもらいたいっていう気持ちがあるんですね。

あります!わざわざ時間をつくって、お店に来てもらうわけですから。お菓子を買う時間や食べる時間も含めて楽しいと思ってもらいたい。「あー、美味しかった!」って、お客さん笑顔を見れるのが何よりの喜びですね。

– Information –
A BAKES & A COFFEE
住所:〒620-0029 京都府福知山市字下新10「アーキテンポ」
アクセス:福知山市役所から徒歩数分
営業時間:毎週日曜日 11:00〜17:00(要確認)
駐車場:有り
Webサイト:https://wonderfukuchiyama.net/architempo
SNS:https://www.facebook.com/abakescakes/

※A BAKESのお菓子は季節によって変わります。この記事で掲載されているお菓子が店頭にない場合もありますのでご了承ください。